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写真の今がわかるWeb情報マガジン

写真の「チカラ」#10 ケースケ・ウッティー

約 3 分
【母子】オランウータン 2003年

野生動物をしっかりと理解する

僕が写真を撮るときに一番気を付けていることは、野生動物と距離を縮める際のやり取り、自分が体験した現場の雰囲気をそのまま写真に収めることだ。僕の写真のテーマは、「身近な自然から遠い海外の秘境、地球」そのものだ。海外などの広大な自然はその物自体が人を引き付ける。しかし、視点を変えれば、身近な自然にも人を引き付けるものがある。日本人なんだから、日本の自然の素晴らしさにも目を向けたい。自然を記録し、後世へと伝えられたなら、大切な自然を守れるのではないか?と、思っている。

自分の視点と経験が重要になる

自然の中にいる生き物を撮るということで重要なのは、自分らしい「視点」をもつことだ。そうすれば代わり映えしない日常の風景が少し変わっていくし、自然、動物に個性的な視点を植え付けることができる。
また野生動物に関して言えば、遭遇することの難しさがある。こちらの存在を強く出せば距離を取られたり、隠れてしまう。また、森に溶け込み、足音すらしない動物もいるため、姿を追うのも至難の業だ。だからこそ動物の習性や自然などをよく知る必要があり、その結果予測を立てることができる。自然界にある「法則」をしっかりと身に着けるには、数々の経験を積むしかない。まさに経験がものをいうジャンルがネイチャーだと思うのだ。
いい写真を撮るためには、想像できない地道な努力がいる。だからこそいい写真が撮れたときには、その分嬉しさも何倍にもなる。これからも自分の視点を大事にした野生動物の姿を写したい。


ケースケ・ウッティー

・1977年 東京生まれ
日本自然科学写真協会 会員

自然環境問題に関心があり、特に人為的絶滅に追いやられる動物について何かできないかと思っている。撮影対象は身近な自然から秘境まで

インスタグラム https://www.instagram.com/kesuke_uttei/
Facebook        https://www.facebook.com/kesukeuttexi/

写真展( 個展 )歴
・2008年・2010年・2013年・2015年、オリンパスギャラリーにて、個展開催
・2016年・2017年・2018年、【Gallery×Café】 Jalona にて、コラボ展開催
・その他 グループ展多数