orphotograph

写真の今がわかるWeb情報マガジン

写真の「チカラ」#17 中野耕志

約 3 分

オタク度満点の写真家

今では、野鳥や飛行機を撮影している「人」として有名だが、最初に興味があったのは「鉄道」だった(笑)。それから普通の男の子としての「王道」を行く。ガンダムのプラモデルにハマり、そのときに飛行機のプラモデルにも派生した。そこでようやく今の被写体にたどり着くのである。野鳥に関しては、幼少時に山登りをしていたこともそのときに宙を舞う野鳥をみていいなーと思ったものだ。
そして、写真を撮るとだれかに見せたくなってきた。そんなときに「月刊カメラマン」のコンテストに出したら、なんと金賞を受賞。そこからなんとなく勘違いして、写真家を目指したのだ。そこから独学でさらに技術を磨く。高校の卒業旅行で北海道に行ったときに、写真家の人々との出会いがあった。そこでプロになる当時の方法論を教えてもらい、フォトライブラリーに写真を預けたりしていた。

先読みするチカラが写真を進化させる

写真を撮るための秘訣は「自分自身が楽しみながら自然体でいること」。相手の邪魔になるようなことはせず、被写体の魅力を引き出すことだ。そして徹底的に構図、光線、背景を頭に叩き込み、自分らしい切り口を探し出すのだ。
それには「先読み」のチカラが必要。野鳥や飛行機が行く先を見定め、そこにレンズを向け成功率を上げていく。それは技術と経験を積み、精進することが重要になる。とても大変な作業だが、それだからこそ「好き」でないと続かないのだ。
カメラに求めることは「マニュアル」操作がしやすいカメラ。それが僕にとっていいカメラだ。今はニコンD5、D500、D850を被写体や状況によって使い分けている。カメラは自分を高めてくれるもの。僕のセカイを広げてくれる。写真の基礎はキヤノンのNEW F1で学んだ。その時の技術が今も僕の写真を支えてくれている。 今の僕のテーマは「Jetscape~絶景の飛行機」、「Birdscape~絶景の野鳥」だ。どちらも造語だが、飛行機も野鳥も大自然の中を羽ばたく姿がとても素敵で、これからもこのコンセプトで撮りたい。


中野耕志  なかの・こうじ


1972年生まれ。東京農業大学農学部林学科卒業。主に野鳥や飛行機の撮影を得意とし、雑誌やカレンダー、広告などに作品を発表する。「Jetscape~絶景の飛行機」と、「Birdscape~絶景の野鳥」を2大テーマに国内外を飛び回る。近刊に「侍ファントム F-4最終章」(廣済堂出版)、「飛行機写真の教科書」(玄光社)などがある。http://strix-photography.com

写真展情報:
中野耕志写真展「OM-Dと旅する世界の野鳥」
オリンパスギャラリー東京:
2020年7月31日(金)~8月5日(水)             
2020年8月17日(月)~8月26日(水)
オリンパスギャラリー大阪:
2020年9月4日(金)~9月16日(水)
*10:00~18:00/木曜休館、入場無料