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写真の今がわかるWeb情報マガジン

フォトブックを作ることの意義

約4分

フォトブックを作る

フォトブックを作って
撮った写真を形にしよう

-Magazine-

写真の発表の場として主に活用しているSNS。筆者も自身のSNSを持っていてそこでほぼ毎日自分が撮影した写真や日常の他愛もない写真をアップしている。SNSのいいところは特に深いことを考えずに自身の写真をどんどんアップしていける気軽さと、作り込んでアップしていく楽しさ、両方があるからだ。またせっかく撮影しても「誰にも見てもらえない…」のでは、カメラをわざわざ購入した人からすると、張り合いもないし、いささかつまらない趣味になってしまう。そういう意味では、SNSは非常に重要な「発表の場」として存在している。

しかし、それだけではなんとなく写真がもったいない気がする。特にポートレートの場合には、被写体などにモデル料などを支払う場合があったり、ロケーションの良い場所への交通費などの経費を考慮すると、それなりお金がかかっている。しっかりと自分の撮った写真を残し続けることで、作品撮りのモチベーションが上がる。そんなときにおすすめなのが、フォトブックサービスだ。 新型コロナウィルス感染拡大前は、写真展など年1回は行っていた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大後はなかなかリアルな写真展を行おうと思う「モチベーション」が持てなかった。それでも仕事であれプライベートあれ写真は撮る。ポートフォリオの目的で作成したのが、フォトブックだった。

自分の作品をアナログ的に形にしようと思うなら、写真展はとても有効だ。人にも見てもらえるし、自分自身もプリントすることで、撮影した写真の善し悪しや大きく引き伸ばして展示するからこそ、細かい点が浮き彫りになり、技術向上につながる。色々な意味でも、写真展は推奨するし、フォトサークルやフォロサロンの仲間たちと一緒に展示を楽しんでほしい。


だが、どうしても写真展を一緒にできる写真仲間がいないもしくは、周りに同じ趣味の人がいない場合や、そもそも写真展ができる会場が近くないなど、誰でも写真展ができるわけではない。そんな人にもフォトブック化することで、アナログデータとして写真を残せるのだ。またプリンターで自身でプリントをするという選択もあるが、筆者のようにしてもなかなか管理が乱雑になり、結局あまり見返したりしない……。なんてことにもなってしまう。フォトブックはブック化されるので、本棚などに並べて管理することができるし、おもっているよりもかさばらない。自分の写真上達の記録にもなるし、記憶を残すことにもなる。

今は、かなりフォトブックサービスの内容も向上しており、紙質やサイズ、ページ数など細かく選ぶことができる。レイアウトに関しても、どのサービスも充実したレイアウトのテンプレートが存在するので、それほど知識がなくてもどんどんページを作り込んでいける。数年前のフォトブックサービスとは、クオリティーが違うのだ。紙質やページ数などにもよるが、だいたいオーダーしてから5日以内に届くものが多く、そのあたりも「手軽さ」がある。
自分の写真のスキルアップや写真をしっかりと残すことで、数十年後の趣味の集大成を再度確認できるのがいい。SNSは万が一サービスが終了してしまうと、その時の写真は一緒に消えてしまうことが多い。年末に向けて、写真の整理をする意味でもフォトブックにチャレンジしてほしい。

編集部おすすめのフォトブックサービス

「Photoback」

「FUJIFILM Prints & Gifts」

「しまうまプリント」

□文・写真/オーマイ