
シグマよりAPS-C対応の高性能ズームレンズ「SIGMA 17-40mm F1.8 DC | Art」が発表された。
このレンズは、APS-Cミラーレス用ズームレンズとしては世界初のズーム全域でのF1.8通しのレンズ。写真撮影目的にとどまらず、動画制作にも十分に対応できるハイパフォーマンスレンズだ。もともとシグマからは大人気を博した「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」という伝説のレンズが存在していた。そのプロダクトマインドを引き継いだレンズが今回のSIGMA 17-40mm F1.8 DC | Artだ。前モデルに比べると約30%以上の軽量化に成功している。T端に関しても35mmから40mmになったことで、より中望遠的な使い方ができ、ポートレート撮影には最高の1本になることは間違いないだろう。35mmだと35mm判換算で約50mm前後になる。これだと「あと少し」中望遠寄りになるといいなと思うシーンが多かった。その点、今回のレンズは確実に用途が広がり、さらなるコスパが期待できる。AFにはHLAを搭載することで、高速かつ静かなオートフォーカスが可能になった。


メーカーいわく「単焦点レンズ並みの描写力」を謳っている。ズーム全域で開放値がf1.8というのも嬉しい。前述しているようにポートレート撮影であれば、これ1本であらゆるシーンが撮影可能。そして、全域で明るいので美しいボケ味を味わうことが可能だ。
レンズにもシグマらしいこだわりがあり、高精度非球面レンズを採用。優れた光学性能を実現している。特に軸上色収差やサジタルコマフレアの補正を徹底することで、ディテールのある質感を表現できるレンズに仕上がっている。
またArtシリーズということもあり、プロユースも考慮。小型軽量(重量は535グラム)ながも防塵防滴構造を採用することで、屋外の厳しい環境下でも高いパフォーマンスを発揮できる。
フルサイズミラーレスカメラが主力になる昨今、APS-C用のレンズのリリースが少なくなっている。そんな状況下でもしっかりとAPS-Cユーザーのことを考えて新レンズをリリースしてくれるシグマはまさに「APS-Cの神様」のような存在だ。
SIGMA 17-40mm F1.8 DC | Artは新時代の定番レンズになることは間違いないだろう。対応マウントはLマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、キヤノンRFマウントの予定。価格はオープンプライス(直販サイト価格は14万8,500円)。
■製品情報サイト
SIGMA 17-40mm F1.8 DC | Art
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a025_17_40_18/