FUJIFILM X-M5SHOOTING REPORT 絶えず持ち続けたくなり親近感を感じる写真を撮りたくなるカメラ -REPORT- 10年の時を経てリリースされたX-M5。初代機であるX-M1のコンセプトを引き継ぎつつも、現代に合った新しい「価値」をしっかりと織り込んできた小型ミラーレスカメラだ。箱から出したときの印象は「すごく小さい」だった(笑)。モデルは違うがX-E4のときの印象と変わらないほどの衝撃だった。小型化の理由は、内蔵EVFを取り除き、さらにボディー内手ブレ補正機構を非搭載にしたことだ。このことは、賛否が分かれるところだが、新しいコンセプトを考慮すると、ボディー内手ブレ補正機構は搭載していても良かったのではと思う。その理由はのちほど。 センサーサイズは有効画素数約2610万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。画像エンジンは「X-Processor 5」を搭載している。先行で発売しているX-S20とこのあたりは共通だ。定評のあるX-S20の画づくりが手に入ると思えば、十分に魅力的なカメラだと言える。X-M5はその分、かなり安価な価格設定で、ボディーのみの場合なら推定売価が14万円前後になると思われる。20万円超えが当たり前になってきた最近のミラーレスカメラ事情を考慮すると、だいぶ手に入れやすい価格設定だ。 今回も一般的なユーザーが使うと思われるシーン「スナップ」「ポートレート」「トリップフォト」を意識して撮影してきたが、小型かつ軽量であることで、軽快そのもの。失ったボディー内手ブレ補正機構もスチル撮影であれば、それほど不便を感じなかった。逆に撮影の状況によっては、背面モニターに光が差し込むことや照り返しなどで見えづらくなるシーンがあり、EVFが欲しい……と思うことが何回かあった。どちらも自然現象なので、防ぎようもなく、撮る際に手で遮光すればいいので、人によっては問題なく撮影できる。 FUJIFILM X-M5 + XF33mmF1.4 R LM WR・1/1800秒・f1.4・ISO320 タッチAFも非常に使いやすく、触ればすぐにシャッターを切るモードと合焦だけのモードなど切り替えることが簡単にできるので、その場の状況に合わせてチョイスすればいい。公園での撮影などは、流れるように撮影していたが、ボディーも軽いし、合焦の精度もスピードも良好で、遊んでいるモデルの動きを止めることなく、自然に撮影できた。X-M5なら身近な人との時間を記録していくには、もってこいのカメラだと感じた。 FUJIFILM X-M5 + XF33mmF1.4 R LM WR・1/4400秒・f1.4・ISO640 FUJIFILM X-M5 + XF33mmF1.4 R LM WR・1/3000秒・f1.4・ISO320 FUJIFILM X-M5 + XF33mmF1.4 R LM WR・1/12000秒・f1.4・ISO1000 ポートレートで活躍しそうな機能として「美肌モード」が搭載された。効き具合も4段階で制御可能で、被写体のお肌のコンディションを見て、効き具合をコントロールできる。今回の撮影では、「中」を選択して撮影。「強」を選ぶとなんとなく全体的にフラットになる傾向があり、筆者的には「中」のバランスの良さが良かった。X-M5にもフィルムシミュレーションが搭載されており、JPEG撮って出しで楽しむユーザーが多いはず。わざわざレタッチのために、パソコンとにらめっこするのはナンセンスだ。なるべく、カメラ内で処理できるようにしてくれている富士フイルムの姿勢は好感が持てる。自社カメラの特性をよく理解しているからこその機能だ。 FUJIFILM X-M5 + XF33mmF1.4 R LM WR・1/4000秒・f1.4・ISO640・ノスタルジックネガ・美肌モード「中」 ポートレート撮影においては、ボケ感が欲しくて開放値で撮影することが多い。X-M5もメカニカルシャッターと電子シャッターを自動切り替えで使うことができる。設定しておけば、1/4000秒を超える速いシャッター速度が必要になったら、電子シャッターに切り替えて、さらに速い速度で撮影してくれる。感度はISO160からなので、日中でのポートレート撮影には重宝する。スチル撮影におけるローリングシャッター現象はほぼ感じることはなかった。本当にバランス取れたカメラで、使い方次第では、十分にメイン機として使えるポテンシャルを感じた。ほぼ「全部入り」が欲しいなら、X-T50を購入すればいいし、プロユースならX-T5を購入すればいい。要は選択肢があるのかないのかが重要になる。 時間があまりなく、動画撮影はそれほどテストできなかったが、商品撮影モードや縦位置動画などSNSや動画配信サービス … 続きを読む FUJIFILM X-M5 SHOOTING REPORT
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