orphotograph

写真の今がわかるWeb情報マガジン

シグマ、星景写真向けレンズを発表

約3分

星景写真を中心に暗いシーンでも活躍できる単焦点レンズ

シグマは、フルフレーム用の交換レンズとして「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」を発表。超広角でありながらも、開放値f1.4とかなり明るい。ターゲットは星景写真を撮るユーザー層。従来だと超広角だと「SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art」や「SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art」となるが、ミラーレスカメラ専用設計にすることで、より小型かつ軽量な14mmとなった。

MTFチャートを見てもわかるように、中心から周辺まで安定した描写が可能。全域で均一になるよう目指した。星空撮影での使用を前提にしているため、星しっかりとした丸い点光源として写し出せるようにしている。驚くべきはf1.4という開放値で周辺の点光源がしっかりと写し出されていることだ。もちろんまったく収差がないわけではないが、開放値であることを考えると、かなり優秀だろう。

星景写真だけではなく、夜間の都市夜景、風景写真など幅広い撮影ジャンルで活躍できる。逆光耐性についても高く、嫌なゴーストなどは一切なく、開放値からでも十分に使えそうだ。

AFモーターにはHLAを採用。静かで高速なAF動作が可能だ。スチルだけでなく動画の撮影時にもAF駆動音などが入りづらく、実用性が高い。筐体にはフォーカス操作を無効にする「MFLスイッチ」も搭載。不意に触ってしまって無限域が変わってしまうことが防げる。もちろんArtシリーズらしく、防塵防滴性能もしっかりと標準搭載。レンズキャップは「かぶせ式」になっており、使い勝手もいい。キャップにもリアフィルターを収納できるポケットが付いているので、暗所での撮影スキームを考慮されている。この辺りは「開発者も写真を撮る」シグマらしい発想だ。発売日は6月23日(金)予定。価格は22万円前後を想定している。


■新製品情報■
SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a023_14_14/
対応マウント:ソニーEマウント、Lマウント用