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LUMIX リアルタイムLUTを夜間ポートレートで使う

約3分

LUMIX S5IIに搭載されている機能として注目している機能「リアルタイムLUT」がある。この機能は、動画撮影ではメジャーなLUTというカラーファイルのようなものをあらかじめカメラボディー内に入れることができ、また、そのカラーファイルを静止画にもリアルタイムで適応される。この機能を使うことで、撮影時にイメージを追い込むことができ、よりクリエイティブな写真を撮ることが可能になる。 もちろん、RAWで撮影しその後Photoshop Lightroomなどで自分なりにじっくりと後で追い込むのもいい。筆者も「時と場合」に合わせて使い分けている。どちらがいいというわけではなく、リアルタイムLUTの出現で、選択肢が増えたということに意味がある。

ポートレート撮影で実際に使って撮影してみたが、自分がカメラボディーに入れているリアルタイムLUTのイメージがその日のイメージに合うようなら率先して使いたいと思った。LUMIX S5IIに入れているカラーファイルが暗部を少し明るめに出すような味付けをして、フェード感のある仕上げにしていたので、夜間の撮影にとても合ったので、ほとんどの撮影をこのリアルタイムLUTで撮影した。味付けの問題だが、人肌がしっかりと表現できるポイントを見極めて、そこから少し味付けを加えていくようなプロファイルに仕上げるとポートレートでも使える。色がかなり転ぶようなプリセットが多いので、人肌に干渉してしまうものが多いので注意がいるだろう。

夜間の撮影の場合には、感度をISO4000程度まであげて撮影することが多い。LUMIX S5IIは高感度耐性がかなり高いので、夜間のポートレート撮影には非常に向いたカメラだ。それなりにノイズは出るが、それが「フィルムのノイズ」のような効果を得ることができるケースなどがあり、ノイズの「質」が重要なのだと改めて認識した。リアルタイムLUTを駆使することで、夜間のポートレート撮影がとても面白くなった。これが一番大事なことだ。

■モデル/CHISATO

■製品情報 LUMIX S5II https://panasonic.jp/dc/products/s_series/s5m2_s5m2x.html

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