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写真の今がわかるWeb情報マガジン

写真の「チカラ」#18 赤羽景子

約3分

写真はタイムスリップできる大事な媒介

写真は「記録」であり、そこから思い出に変わる「記憶」になる。私にとっては、過去との対峙ができる大切なものだ。何かを伝えたいという思いよりかは、自分が撮ることが楽しいから撮っている。「楽しい、面白い」と思うことがとても大切。撮り手がそう思うから、それが写真に現れて見た人を幸せにできると信じているから。何十年か後に見て、その時の思い出を呼び起こし、タイムスリップできる。写真って面白い!
必ずしも、見せたい写真と撮りたい写真がイコールにはならない。写真展をする際には、「見る側」の目線に立って選ぶ。そうすることで私が伝えたいことが、可視化できる。

カメラは自分自身のイメージで使い分ける

スナップ写真はとても楽しい。状況がどんどん変わっていくことに対応しながら、瞬間を切り抜いている。はっと思った瞬間を自分のものにできるかどうか……。そういう緊張感がいい。カメラは私にとってはとても高級品。けれど、大事にしまって磨いて飾っているのはもったいない。積極的に外に持ち出し、撮影している。テーマをしっかりと決めて撮りに行くときはオリンパスのPEN-Fを。目的意識はなく、友達と会ったり、買い物に行くときには、富士フイルムのX100Vを使っている。自分らしい瞬間を撮影するためにも、その時々にあったカメラをチョイスすることがいいのかもしれない。


赤羽景子 あかはね・けいこ

モデルであり写真家・藤里一郎の弟子でもある。ANA TVCM「ウィーン直行便就航」シリーズ出演は記憶に新しいが、2017年、FUJIFILM「チェキ!」CMで渋谷スクランブル交差点シブハチヒットビジョンを賑わせる。19年には藤里一郎写真展「Re:Marginal」のモデルも務める。
写真家としても18年「magao~じわりてぃ~」、19年「magao〜とっておき3カ国8日間」をオリンパスプラザ東京にて発表。
Instagramのスナップアカウントhttps://www.instagram.com/snap_keiko